歯科矯正治療はなんでもできるわけではありません。口腔内で歯を移動し咬合(かみ合わせ)を正確に作る仕事が歯科矯正治療ですが、特に以下のようなケースでは治療の限界を超えてしまう場合があります。
- 歯の移動量(ただし治療テクニックにより移動量が違う)
- 歯の数が足りない(先天性欠如、後天性欠如がある)
- 歯の埋伏が認められる(深度、位置により違う)
- 重度の歯槽膿漏(4度以上の場合、治療不可)
- 日腔内の管理が悪い(重度の歯肉炎、プラッシングが出来ない)
- 外傷による歯のダメージ(アンキロシス)
- 骨格的ずれが大きすぎる(顎変形症)
- 疾患を患っている(血液疾患、全身疾患、骨疾患、精神疾患等)
細かいことをリサーチすることが治療の成功につながります。
些細なことでも体に不安がある場合は必ず先生に報告してください。
自分では知らなかった、気づかなかった疾患がある場合があります。
状況に応じては歯科矯正治療ができない、延期をするといった症例もあります。
また過去に歯に大きなダメージがあった、骨に問題がある場合には歯が移動しないときがあります。
その場合の対処法を含め事故等のアクシデントがあった場合にはご報告が必要となります。
あくまでも歯科矯正治療は万能ではありません。
できないこと、不可能なことも多々あるのです。